衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第8巻より
2016年(平成28年)10月23日 ベストグループ九州地区見聞会 ①
九州の皆様、おはようございます。小学校や中学校の道徳の学習指導要領には、人との関わり方、社会との関わり方、組織との関わり方、命や真理について書かれています。教育基本法にも「真理と正義を希求せよ」と書かれています。
私はベストグループを創らせて頂いて二十四年間、全国を回らせて頂いておりますが、お金の魅力に負けた方をたくさん見てきました。「命が一番大事です」と言う方はほとんどおられないと思います。逆に、お金の大切さを説く方が多いと思います。
では、どうしてお金持ちにならないのでしょうか。「お金が欲しい」と言いますが、お金持ちになった方はあまりいないと思います。
「お金、お金」と言う方は犯罪をする方が多いと思います。私が幼少期の時、育ての母は「お金、お金と言う人はろくな人がいない」とよく言っていました。
なぜなら、多くの犯罪にお金が絡んでいるではないですか。あるいは、人への恨みや憎しみが絡んでいるではないですか。経営者でも、「お金、お金」を言う経営者は、素晴らしい方は少ないと思います。
私の心が歪まなかった理由は、小さい時に育ての母が命という存在を教えてくれたからです。子供は素直だから、小さい時に聞くものは何でも興味があります。育ての母が命について教えてくれた時に、私はとても興味を持ちました。小さい時に教えられたことは心に残るのです。
ある小学校の先生が今の子供たちに「何が一番大事だと思いますか?」と質問したら、「お金が一番です!」と答える子が多かったそうです。「どうしてそう思うのですか?」と聞くと、「親が朝から晩までお金の話をするからです。だからお金が一番だと思います」と答えたそうです。これが現状です。それは、親が子供に命や人間性の大切さを教えていないからです。
年配者は命の大切さを知っていたのではないですか。しかし命の大切さを忘れたのです。なぜなら、人間は物質の魅力に負けるように創られているからです。女性は男性に、男性は女性の魅力に負けるように創られているのです。私は「男性や女性を選ぶならば、素晴らしい人を選びなさい」と言い続けています。
素晴らしい人とは「命が一番大事です」、「人間性が大事です」あるいは「道徳が大事です」と言う人と付き合いなさいと言っています。男性と女性の魅力に克ち、お金の魅力に克った方のみが、素晴らしい人間になれるということを教えているのです。
※内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。